ミシンのボビンおすすめ4選｜サイズ・種類について解説【シンガー・ジャノメミシンも】

ミシンを長く使っていると新しくボビンを買いたいと思う場面が多々ありますよね。色を変えるたびに巻きなおすのは面倒くさいので、糸の色が増えてくるとそれに合わせてボビンも増やしたいと思うものです。

実はボビンに使われる素材は金属とプラスチックの2種類だけではありません。ミシンのメーカーが採用するボビンが、そのミシンに丁度いいように作られているため大きさなども製品によって少しずつ異なります。サイズが合わないボビンは糸調子が狂う原因になるだけでなく、ミシン本体にダメージを与えかねません。

この記事では、ミシンの人気メーカーであるシンガー・ジャノメミシンなどのボビンサイズなどを紹介します。ボビンの選び方について詳しく解説していきますのでぜひ参考にしてみてください。

家庭用ミシンのボビンは材質で分けると、金属製とプラスチック製の2種類があります。ここでは、「金属製ボビン」と「プラスチック製ボビン」の特徴について解説を行います。

金属製ボビンは、垂直釜半回転・全回転のボビンで使用されます。金属製ボビンの特徴は摩耗に強く、高耐久な点です。垂直釜半回転・全回転のボビンはプラスチック製ボビンもありますが、高耐久であるため工業用や職業用ミシンのボビンは金属製ボビンが使われます。

もしプラスチック製ボビン対応のミシンで間違って金属製ボビンを使ってしまうと、ミシンが壊れる可能性があります。金属製であるため、磁性を持つこが原因です。すぐには壊れるとは限らず、徐々に動作がおかしくなるケースもあります。使用するボビンの種類は間違えないようにしましょう。

プラスチック製ボビンは、家庭用ミシンでのみ使われ、全部で5種類あります。ボビンの種類には、金属製ボビンで説明した垂直釜以外に水平釜タイプがあります。水平釜タイプのボビンは、3種類あり、主にボビンのサイズが違います。

現在の家庭用ミシンは、水平釜のタイプが一般的になっています。水平釜のボビンには、金属製がなく、プラスチック製のみです。そのため、多くのボビンはプラスチック製で作られています。

プラスチック製は金属製に比べて耐久性は低くなりますが、色を透明にできるため糸の残量を見られます。また磁性がなく、磁石にくっつきません。

釜はボビンを入れるものです。釜には、垂直釜と水平釜の2種類があります。垂直釜にボビンを入れる際には、ボビンケースが必要となります。一方で水平釜にボビンを入れる際には、ボビンケースは不要です。

垂直釜には、半回転式と全回転式の2種類があります。垂直釜半回転式は、かつての家庭用ミシンで広く使われていました。分解がしやすく、お手入れてが簡単です。

全回転式は、糸が絡みにくい特徴があります。そのため、職業用・工業用ミシンは垂直釜全回転式を採用しています。

サイズの合わないボビンを入れると、ミシンを壊してしまう可能性があります。必ずしも壊れるわけではありませんが、きれいに縫えないなどの原因にもなります。ここでは、サイズの合わないボビンを使った場合にどうなるのか解説します。

ボビンのサイズが合わないと、糸調子が適切になりにくく、ミシンの縫う力が狂ってしまいます。ミシンの縫う力が狂うと、縫い目が汚くなる場合が多いです。

きれいに縫っているつもりでも、縫い目が汚いと悩んでいる方は、もしかしたらボビンのサイズが合っていないのが原因かもしれません。一度、ボビンのサイズが合っているか確認してみましょう。

サイズが合わないボビンを無理やり入れてしまうと、ボビン釜を傷つけてしまいます。また「クリアランス」と呼ばれる設計上に確保すべき部品間の隙間がなくなってしまい、故障する可能性が高いです。

サイズが合っているボビンであれば、力を入れずに無理なくいれられます。すんなり入らない場合は、ボビン釜の対応サイズを確認しましょう。

ボビンをボビン受けにセットし、ボビンに糸を巻く際に、サイズが合っていないと距離関係がおかしくなり、汚い巻き方になってしまいます。ボビンに糸をきれいに巻けないと、糸がからむ原因になってしまいますので、気をつけてください。

ミシンは複数の部品を同時に動かす繊細な機械であるので、製品に合わないと不具合の原因となってしまいます。ボビンは一度、設置してしまうと目に見えない部分に位置します。そのため、ボビンの影響でミシンがおかしくなっても、原因特定が困難です。

サイズが合わずに起きた故障がボビン釜の故障だけなら、まだ修理範囲も少なくて済みます。しかし、他の部分の故障が起きないとは限りません。ミシンを壊さないためにも、事前にボビンサイズを確認し、仕様に合ったボビンサイズを利用するようにしましょう。

ここでは、純正品と互換品の違いについて解説を行います。純正品・互換品それぞれにメリット・デメリットが存在します。どちらがあなたに合った製品であるのか、特徴を理解し購入をしましょう。

メーカー純正品は精度が高い、いわゆる品質のいい製品なので使用に安心感があります。純正のボビンを使用した際には、サポートが受けやすいといったメリットも存在します。

メーカー純正品のデメリットは、値段が高価である点です。使用後の安心感をお金で買っているともいえます。さまざまな不安があるであろうミシン初心者の方は、メーカー純正品を購入をおすすめします。

互換品は大量に作り、コストを抑えられます。そのため、品質は微妙ですが安い特徴があります。メーカー純正のプラスチック製ボビンは、10個入りで1,000円前後で販売されています。一方で、互換品は純正品の半分の値段である500円前後です。予算とボビンの数が何個必要になるかを考えて、純正品と互換品のどちらを買うか決めましょう。

必ずミシンに対応するボビンを取扱説明書やメーカーの公式サイトで確認をしましょう。この記事でも解説を行なっていますが、間違えたボビンを使うとミシンを故障させる原因となります。

現在、家庭用ミシンで主流の水平釜向けボビンには、次の3つの型があります。取扱説明書に型の記載があれば、間違いを減らせます。

• H-1型
• H-2型
• H-3型

ミシンには、ボビンを入れる「釜」があります。釜は、ボビンケースがある「垂直釜」とボビンケースがない「水平釜」の2種類です。自身が使っているミシンの釜がどちらなのか確認してみましょう。

【水平釜】

• 一般家庭用のミシンに多い
• ボビンケースが内蔵されている
• ボビンの着脱が簡単
• 下糸の残量が見える

【垂直釜】

• 職業用や工業用に多い
• 半回転釜と全回転の2種類ある
• 糸が絡みにくい
• 強度がある
• ボビンケースのメンテナンスが簡単

ボビンは、純正品と互換品があります。それぞれ特徴が異なるので、自分に合ったほうを購入しましょう。

【純正品】

• メーカーが出しているものなので安心
• 耐久性もお墨付き
• 高価

【互換品】

• メーカーが出しているわけじゃないので必ずしも合うとは限らない
• 安価なので大量に必要なときでも購入しやすい

大量に入っているものをまとめ買いすると単価が安くなります。まとめ買いができるのは、互換品が一般的になります。

もし大量にボビンが欲しい場合は、純正品でなく互換品をまとめ買いすると、購入費用をかなり抑えられます。少数しか必要としない方は、安心感をとり純正品を買うか、安さをとり互換品を買うか判断しましょう。

ミシンがちょっとでもおかしいなと感じたら、自分で修理せずに、メーカーに修理を出しましょう。ミシンは精密な動作を必要とする機械ですので、触って部品に不可をかけると余計に動作がおかしくなる場合があります。

何かの部品を動かした反動で針が飛んでくるかもしれませんし、自分で修理するのはとにかく危険です。動作がおかしくなったと感じたら、まずはサポートに問い合わせするのをおすすめします。自己判断せずに、その道のプロに対処法を聞くのが一番いい方法です。

保証に入っていても、自身で不用意に部品をいじってしまうと、保証の対象外になってしまうケースも多いです。壊れても慌てずに落ち着いて対処をしましょう。

ミシンに合っていないボビンを無理に使うと、ミシンの故障の原因になってしまいます。取扱説明書でボビンのサイズを確認して、正しいサイズのボビンを使うようにしましょう。安心感を重視したい方はメーカー純正、安さを重視したい方は互換品がおすすめです。