ミシンの種類・特徴・選び方を解説！初心者用や人気メーカーも紹介

ミシンがほしいと思っているけど、種類も多いし何を基準に選べばいいのかわからない方は多いですよね。自分の作りたいものを作るにはどんな機能があればいいのか、どのミシンで何ができるのかわからず悩んでしまうものです。

ミシンを選ぶときには、いくつかのポイントをおさえてください。ミシンはそれぞれの種類によってできる内容が変わってくるので、ミシンの種類やどんなものを作るのに向いているかがわかれば、もうミシン選びに迷いません。

この記事ではミシンの種類・選び方を解説していきます。ぜひ、この記事を読んで自分にぴったりのミシンを見つけてみてください。お気に入りのミシンで楽しい作品作りを始めましょう。

電動ミシンは、元は足踏み式だったミシンが電動になったものです。電源から取り組んだ電気を使ってモーターを動かします。ゆっくりと縫い始められず、また、縫うのを止めたときの針の位置を選べません。

構造・機能ともにシンプルなので故障し辛く、長く愛用できるのがメリットです。しかし、シンプルな構造ゆえに機能も限られているので、初心者の方には少し不向きです。最近では生産数は減少傾向にあります。

電子ミシンは、電動ミシンの機能に加えて針の上下運動やスピード調節を電子化してコントロールできるようにしたミシンです。初心者に優しい機能も多く、小物や洋服などを気軽に作るのに適しています。

コンピューターミシンよりは操作が簡単で使いやすく、価格もお手頃で購入しやすいものが多いです。直線縫いを始めとしたいろいろなパターンの縫い模様が登録されているものが主流で、非常にコストパフォーマンスのいいミシンです。

コンピューターが縫うスピードや縫い目の調整を自動で行ってくれる、非常に高性能で扱いやすいミシンです。誤った操作をしてしまっても、制御機能が反応して故障につながらないようにしてくれます。

ディスプレイパネル付きのものが主流で、操作もしやすく安全面での配慮やスピード調節など、初心者に優しい機能も搭載されています。初めてミシンを買う方・ミシンに不慣れな方にも使いやすいミシンです。

刺繍用ミシンはコンピューターミシンの1つで、コンピューターによる制御で一般的な縫い方に加えて、細やかで本格的な刺繍ができるミシンです。デザイン性の高い刺繍や名前の刺繍などを作品に入れて、さらにクオリティ・オリジナリティーの高い作品を作りたい方にはこちらのミシンがおすすめです。

キルトミシンは、一般的なミシンよりもソーイングスペースが広いのが特徴で、カーテン・洋服など大きなサイズの裁縫をしたい方におすすめです。また、名称にもあるようにキルトの裁縫にも適してします。「ドロップフィード」・「キルト押さえ」などの、キルトの裁縫に便利な機能が充実しているのも特徴です。

職業用ミシンは家庭用ミシンと違い、直線縫いしかできないミシンです。直線縫い専門なので、その分家庭用にはないパワー・スピードが出せます。分厚い生地でも縫えて、非常に早いスピードで縫い上げられます。

本格的な作品を作りたい方・大量に作品を作りたい方向けのミシンで、基本的には初心者の方にはおすすめできないミシンです。ミシンに慣れていて、より早く縫いたい方・より特殊な生地も縫いたい方は、こちらのミシンも検討してみてください。

ロックミシンは、布端をかがり縫いしてほつれないようにするためのミシンです。かがり縫い専門のミシンなので、このミシンで直線縫いはできません。直線縫い用のミシンを別に所持しているのが前提の、補佐的な役割をこなすミシンです。

ロックミシンがなくても作品を作れますが、ロックミシンを使うとさらにクオリティの高い作品になります。ロックミシンの種類によっては既製品のような裾の仕上げ方も可能です。

また、ロックミシンの中にも以下のような種類があります。

・オーバーロックミシン

・カバーステッチミシン

・複合機（オーバーロックミシン＋カバーステッチミシン）

ロックミシンの種類について詳しくは下記のリンクを参考にしてみてください。

工業用ミシンは、名前の通り基本的に縫製工場などで使われるミシンです。工程ごとに直線縫い用・ボタンつけ用と役割が分かれていて、それぞれに特化した専門的で大型のミシンです。

ミシンの中でもパワー・スピードともに非常に高く、それぞれ専門性に特化しているため素早く作品が作れます。工場などで使う場合がほとんどなので、基本的には一般の方が使用するものではありません。

ミシンは種類のほかに、サイズによっても機能に違いが出ます。目的に合わせたサイズを選ぶのも、ミシン選びでは重要なポイントです。こちらでは、コンパクトミシン・フルサイズミシンについて解説していきます。

コンパクトミシンは、本体幅38.0cm以下、重量6.0kg以下のサイズが目安の小型で軽量なミシンです。価格も安価なものが多いので、初めてのミシンとしても試しやすいです。軽量で場所をとらないので、収納しておくのにも邪魔になりません。

ただし、本体サイズが小さくなると、作業スペースも狭くなってしまいます。大きなものを作ったり、本格的な作品を作るのには不向きなサイズのミシンです。マスク・裾上げ・小物・入園入学のグッズを作りたい方には、コンパクトミシンがおすすめです。

フルサイズミシンは、本体幅45.0cm前後のサイズが目安のミシンです。各メーカーの主力商品はこのサイズが多いです。シンプルなものから多機能なものまでラインナップが豊富で、自分の好みに合わせて選べます。パワーも強いので、本格的な作品から小物までしっかりと縫えます。

ただし、しっかりした作りの分本体は重く、収納するのにも場所をとってしまうのがデメリットです。出したり片付けたりするのが面倒だと思う方には、不向きなミシンといえます。しかし、ちょっとした小物から洋服まで、厚手の生地も含め幅広い作品を作れる万能型として根強い人気があります。

これから裁縫を始めたい方は、特にミシン選びに悩みますよね。そんな初心者の方におすすめのミシン・選ぶポイントを以下の記事でご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

初心者の方・初めてミシンを買う方には、一台あれば基本的な作品の制作はなんでもできる家庭用ミシンがおすすめです。電子ミシンの中から、自分の作りたい作品に合った機能を持つものを選んでください。

電子ミシンなら、直線縫いはもちろんさまざまな縫い模様・縫い方ができます。ミシンの機能を使いこなし、アタッチメントなどを一緒に使えば、電子ミシン一台で洋服などの本格的な作品を作れます。

また、予算に余裕のある方は、コンピューターミシンも検討してみてください。機能はミシンによってさまざまですが、本格的で繊細な刺繍を始めとしたコンピューターミシンならではの機能は、手作りアイテムの高級感がグッとアップします。

初心者の方のミシン選びにはポイントがあります。高価なモデルが合うとは一概にいえませんので、以下で選び方を詳しく解説します。

【準備が簡単な機能で選ぶ】

• 自動針穴糸通し
• 糸かけ・糸通しのしやすさ
• 下糸の出しやすさ・巻きやすさ

【使いやすさで選ぶ】

• 液晶画面で、タッチパネル・タッチセンサー搭載
• 自動糸調子
• エラーお知らせ機能
• 使用ガイドDVD

【用途で選ぶ】

• 静音設計
• 刺しゅう・文字縫い・模様縫いができる
• ソーイングスペースが広い

ミシンの操作に慣れていない初心者の方は、針穴に糸が通せない・下糸巻きが煩わしいなど不便を感じてしまう場合があるものです。しかし、そんな問題も「自動針穴糸通し」・「下糸巻き機能」などの便利な機能により解消できます。高度な機能よりも、上記のような初心者の方向けの便利な機能に着目して選んでください。

1万円以下で販売されているミシンは、使い物にならない可能性が高いです。縫えているように見えても、使っているうちにすぐにほつれてしまったり、洗濯に耐えられなかったりする場合が多くあります。

しかし、1万円台でもしっかり縫えるミシンもあるので、数千円高くなってもそちらを選ぶのがおすすめです。1万円前後の価格帯では、「子育てにちょうどいいミシン」が評判もいいので、ぜひ検討してみてください。

ミシンを買ったとしても、使い方が複雑で使えなかったら困りますよね。初心者の方が初めてミシンを買うなら、まずはミシンを使うのが簡単になるような機能があるものを選んでください。初心者の方向けの便利な機能は以下の通りです。

• 簡単糸通し機能
• 糸調子調整機能
• 自動糸切り機能
• スピード調整機能

糸通し・糸調子の調整は、ミシンを使用するうえで欠かせない作業です。しかし、慣れていない方だとここで時間を使ってしまったり、何度やってもうまくいかなかったりと、縫製に入る前につまずいてしまう場合もあります。そのため、簡単糸通し機能・糸調子調整機能のあるミシンが特におすすめです。

ミシンの主要メーカーには、「brother」・「JUKI」・「ジャノメ」などがあります。メーカーはいろいろありますが、「ミシンならこのメーカーがいい！」とは一概にはいえません。各メーカーそれぞれ特徴がありますので、気になる方はぜひ、以下の記事を参考にしてみてください。

ミシンを買う場所としては、「パンドラハウス」などの手芸店・ミシン専門店・家電販売店・ネット通販などが挙げられます。初心者の方は、ミシン専門店で買うのがもっとも安心です。ミシン専門店で購入すれば、万が一故障した際にもすぐにお店に問い合わせができ、ミシンを買う際にも相談しながら選べます。

ネット販売は種類が豊富で価格も安く、直接お店に行かなくていいので交通費や時間が浮きます。ただし、ネット販売は自分一人で買うミシンを決めなければいけません。なるべく詳しく説明をしてくれているサイト、できるならミシン専門のサイトからの購入をおすすめします。

中古でミシンを探してる方は、個人取り引きには注意しましょう。個人間のやりとりになるので、不良品や何かトラブルがあっても自分で対応しなければいけません。

すでにミシンを持っている・ある程度ミシンに慣れている方で、もっと本格的な作品を作りたい方・手早くたくさんの作品を作りたい方には、職業用ミシンがおすすめです。

職業用ミシンは家庭用ミシンよりもスピードが出るので、作品を素早く縫えます。パワーも十分なので縫える生地の種類も増え、いろいろな作品作りにチャレンジできます。

ロックミシンを持っていない方は、さらにクオリティを上げて裾の始末をするために、ロックミシンの購入を検討してみるのもおすすめです。刺繍に挑戦したい方なら、刺繍ミシンも併用してみてください。自分の使用用途に合わせてミシンを増やせば、今よりたくさんの作品作りにチャレンジできますよ。

ここまでミシンの種類について解説しましたが、いかがでしたか？自分に合ったミシンを選ぶと、快適に楽しく作品作りができます。ミシン選びに迷った際は、ぜひ今回の記事を参考にしてください。自分にぴったりのミシンを見つけて、作品作りをもっと楽しみましょう。