刺繍用ミシンおすすめランキング！コンピューターミシンの選び方｜自動でワッペン作りも

刺繍用ミシンとは、刺繍機能が付いたコンピュータミシンです。通常のミシンの模様縫いとは違い、刺繍用ミシンを使えば多色で精密な柄を自動で刺繍できます。文字入れもワッペンづくりも自由自在です。

刺繍用ミシンにはおしゃれなデザインがはじめから内蔵されている初心者向けのものから、自分でデザインを作る上級者向けのものまで幅広い商品が揃っています。ですが商品の幅が広すぎて、どれがいいか迷ってしまいがちです。

そこでこの記事では、初心者でも手を出しやすい刺繍用ミシンをご紹介します。基本的な選び方から各メーカーの特徴、購入前に知っておきたい使い方・やり方まで解説しますので、参考にしてください。

刺繍用ミシンと聞いても、あまりなじみのない人が多い思います。刺繍用ミシンを使うと手刺繍と比べてどのような点がいいのか、刺繍用ミシンと普通のミシンはどんなところが違うのかについて解説していきます。

刺繍用ミシンとは、刺繍機能が付いたコンピューターミシンを言います。基本的に刺繍用の専用データに沿ってコンピュータが縫うため、手で行う刺繍よりもはるかに高速で精密な刺繍が可能となります。

ミシンにデータさえ入っていれば、初心者でも人気キャラクターを簡単に刺繍できます。服や小物に人とはちょっと違ったデザインを入れたいときも簡単に刺繍を入れられるため、裁縫初心者の方にもおすすめできるアイテムです。

通常のミシンの模様縫いとの大きな違いは、7mm幅でしか作れない模様縫いに対して、刺繍用ミシンの刺繍は指定された枠の範囲内に刺繍ができ、かつ絵のような多色の柄が刺繍できます。刺繍範囲はミシンによって違いますが狭いものでも10cm×10cm程度は刺繍が可能です。

さらに、刺繍用の変換ソフトと合わせて使えば、オリジナルのイラストやパソコンにダウンロードした写真を生地に刺繍できます。

ただ刺繍用ミシンは通常の実用縫いに対応していない機種もあるため、実用縫いも行いたい方は購入前に確認しましょう。

刺繍デザインの模様が、すでにいくつか内蔵されている刺繍ミシンもあります。デザインを考えたり、新たにデータを入れたりしなくてもいいので、初心者の方でもおしゃれな刺繍ができます。

また、文字や数字のデータが搭載されているミシンなら簡単に名入れが可能です。また、ディズニーやスヌーピーなど多くの人が知っているキャラクターの刺繍データが搭載されているミシンもあり、とても人気が高いです。

外部データ取り込みタイプ刺繍用ミシンでは、好きなデータや写真を取り込んで刺繍ができます。刺繍ミシンやデータ編集ソフトは、それぞれのメーカーが製造しているので、それぞれに対応したデータ形式があります。

各メーカーごとの専用ソフトを用いて自分でオリジナルのデザインを作成できるのが、外部データ取り込みタイプの一番の利点です。またインターネットにフリーの刺繍用データが掲載されているため、それらを用いて楽しめます。

フリーモーション刺繍とは、自由な動きで楽しめる機能です。手で縫うのでは表現ができない、独特なタッチの刺繍ができます。初心者の方には少し難しい技法かもしませんが、使いこなせると非常におしゃれなデザインを素早く刺繍できるようになります。

他の刺繡用ミシンと違いデータが不要で、下書きをした生地に直接刺繍可能です。データに沿ってコンピュータが刺繍をしてくれるわけではなく自分の手で動かす必要があるため、ミシンの扱いになれた上級者におすすめです。

刺繍用ミシンによって、刺繍できる範囲は異なります。刺繍したいデザインのサイズが範囲内に収まらないと刺繍ができないので、あらかじめミシンの刺繍範囲を確認しておく必要があります。

文字入れやワッペンへの刺繍を中心にしたい方には刺繍範囲が10cm×10cm程度の刺繍用ミシンがおすすめです。小物への文字入れやワンポイントの刺繍であれば十分おこなえます。

刺繍用ミシンは刺繍範囲が広ければ広いほど作品の幅は広がりますが、ミシン自体の値段も高額になります。目的が決まっているなら必要以上に広い範囲のものではなく、範囲が狭めのミシンを選ぶのがおすすめです。

大きな刺繍をしたいときは、30×20cmの刺繍枠を使うのがおすすめです。これくらいの範囲があれば衣類の背面や、トートバッグの全面への刺繍もできます。枠を入れ替えれば小さな刺繍も行えるため、幅広い素材に刺繍をしたい方は、最初から刺繍できる範囲が広い刺繍用ミシンを選ぶのがおすすめです。

刺繍用ミシンは、文字が刺繍できるものや内蔵データで刺繍ができるもの、オリジナルのデザインを取り込んで刺繍できるものなどがあります。文字の刺繍ができる刺繍ミシンは、子どもの学校用具などに名入れができるのでとてもおすすめです。

さらに、刺繍用ミシンの中にはディズニーやスヌーピーなどのキャラクターのデザインを刺繍できるミシンもあります。キャラクターの刺繍はデータが入ったミシン以外で行うのは難しいため、キャラクターの刺繍をしたい人は付属するデザインのデータを重点的にチェックするのをおすすめします。

Brotherには、初心者向けから上級者向けまで幅広い人が簡単に使える刺繍ミシンが揃っています。コンパクトな見た目ですが厚い生地でも縫えるので、作れるバリエーションも広いです。内蔵されているデザインデータも豊富で、優れたミシンです。

brother（ブラザー）の刺繍ミシンでおすすめの機種

• コンピューターミシン　 S71-SL
• 刺繍ミシンparie（パリエ）

シンガーは、高品質、高性能であり、デザイン性に優れた商品が多いのが特徴です。また、初心者から上級者まで幅広い人が簡単に使えるミシンを展開しています。さらに、ソーイングスペースが広いので、大きなものでも縫えるため幅広いものが作れます。

SINGER（シンガー）の刺繍ミシンでおすすめの機種

• コンピュータミシン SN778EX

世界で初めて家庭向けの刺繍用ミシンの販売を始めたのがジャノメです。老舗メーカーですのでミシンの品質にも信頼がおけます。幅広い種類の刺繍に対応できる機能がたくさんついた高級な刺繍用ミシンから、シンプルな機能で価格を抑えた刺繍用ミシンまでラインナップが幅広いのも魅力の一つです。

ジャノメの刺繍ミシンでおすすめの機種

• セシオ14000
• セシオ9900Pro

ジューキのミシンは縫い模様を豊富に搭載しており、思った通りの作品が作れます。さらに糸切りつきコントローラーやワイドテーブルもついているので、ソーイングがとても楽に行えます。多彩な機能で、刺繍のバリエーションも広がります。

ここからはミシンを選ぶ上で、前提知識を解説します。編集部では実際にミシンを購入した354名を対象に、アンケートを行いました。


単なる選び方の解説だけでなく、購入後のよくある後悔や使ってみないとわからない使用感に関する声についても触れることで、皆さんの購入前の不安を解消できるような内容にしています。

• ミシンの購入時に押さえておきたい必須項目
• 人によっては使用感に関わるポイント
• 優先度は低め。気になる人のみチェック推奨

上記の3部構成でどこよりも安心してミシンを選んでいただけますので、ぜひ最後までお付き合いください！

※すぐにおすすめ商品を見たい方は以下のボタンでスキップできます

実は、たった3つのポイントを意識するだけでミシン選びを失敗する確率がグッと下がります。

その3つのポイントとは、

①自分にあった種類を選ぶこと

②自分に必要な機能・必要でない機能を確認すること

③サイズを作業スペース・収納場所・作りたい用途に合わせること

これだけです。「その種類がわからない！」「必要・不必要をどう決めるの？」っと思う方も多いと思いますが、じっくり解説しますのでご安心ください。詳細はこのあと述べますが、

【結論】

• 刺繍初心者ならコンピューターミシンがおすすめ
• 作りたい刺繍のデザインに合わせて必要な機能を選ぶ
• 作業スペースに・収納場所の長さを測り、自分の作りたいものが作れるサイズを確認する

これが失敗しないミシン選びの最初のステップです。

あまりこだわりがない方は、ここまで絞ったら、あとは価格が安いものを選択すれば間違いありません。

それでは詳しく解説していきます。失敗しないためにも【必読】がついた見出しだけは全て目を通してください！

人気の機能はわかった！けど、他の機能は全部いらないってこと？

と思う方も少なくないでしょう。

ここまでで紹介した機能以外にも、ミシンにはたくさんの機能の種類があります。ですが、搭載されてなくてもストレスがさほど発生しない可能性が高いです。「重要な機能だけ把握できれば良い」という方は、ここに来るまでに押さえた機能だけ意識すれば大きな問題は発生しません。

「とはいえ、自分に合いそうな機能が購入後見つかったら嫌だ」という方は、こちらの「口コミで分かったあってもあまり使わない機能」を参考にしつつ、＋αでミシンに欲しい機能はないか探してみましょう。

小さいのも大きいのもあるけど、サイズの違いで何か変わるの？

と疑問を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。実はこのポイントをしっかり選ばないと、作れるものの制限や購入後のストレスを発生させてしまう恐れがあります。

ミシンのサイズを決める上で重要ことはズバリ、

①作業スペース・収納場所に置けるか

②自分の作りたいものを作れるか

の2つです。作業場所をほぼ埋めてしまうほど大きなミシンは、作業中窮屈に感じますよね？それに実は、ある部分の大きさの差によっては作りたいものが作れないことが！

ミシンのサイズはフルサイズ・コンパクトサイズなどの名称が使われる場合もありますが、メーカーのスペック詳細には「幅x高さx奥行（順不同）」の表記で書かれているのがほとんどです。作業スペースや収納場所の長さをしっかり測り、かつ自分が作りたいもが作れるか確認しておけばミスマッチは発生しません。購入前に必ず確認しましょう。

最も横幅が大きく作業面積が大きいのは45cm以上(46〜50cm)のミシンです。ロングサイズと呼ばれることもあります。

大きな布を使用する洋服やカーテンでも、快適に作業できます。ワンサイズ小さい45cm前後でも出来ないことはありませんが、ストレスがないのは45cm以上なのは間違いありません。

工業用の機能を一部搭載しているようなミシンはほとんど45cm以上ですので、しっかりした作品を作りたい方は仕事用に使用したい方は45cm以上の大型ミシンをご検討ください。

家庭用ミシンの売れ筋人気商品が横幅が45cm前後のミシンです。フルサイズと呼ばれることもあります。

各メーカーで機能がシンプルなものから、高性能のものまでこの規格の商品は数多くありますので、初心者から上級者まで目当ての機種が見つかります。

サイズだけで見るなら、小物類から洋服まで問題なく作業可能です。模様縫いや文字縫いといった機能は機種ごとに変わるため、あとは予算と機能の兼ね合いで選ぶことになります。

価格が低めで重量も軽めなのが40cm前後のサイズのミシンです。先ほど紹介した45cm前後よりひとまわり小さいサイズで、レギュラーサイズとも呼ばれます。大きい布を使った作業はストレスが発生してしまう可能性があるので、注意が必要です。

子供のバッグや小物に刺繍ができれば良いと言った方は、40cm前後で十分と言えます。

全てのサイズの中で最も安価なミシンが多いのが38cm以下のサイズです。このサイズとなると、機能が最小限しかないミシンが多くなります。

初心者をサポートする機能が乏しい場合が多いため、ミシン経験者の中級者以上、小物に刺繍する程度の方におすすめです。

他に気にすべき項目があるのではないか

ここまでで自分にとって使いやすいミシンを選ぶことができるようになりましたが、まだ見るべきポイントがあるのではと不安の方もいるのではないでしょうか。

そこで、購入者が「もっと気にして買うべきだった」と後悔した項目について実施したアンケート結果を見てみましょう。

指定した模様を刺繍できる機能です。子どもの入園・入学グッズを手作りしたい方におすすめです。コンピュターミシンに種類が豊富な模様縫いが搭載されている傾向です。

大きな絵柄の刺繍ができたり、新たな刺繍をダウンロードできたりするミシンほど高価になりますが、簡単な刺繍機能付きの機種ならば安価なモデルも存在します。

指定した文字を刺繍できる機能です。ひらがな・カタカナ・「年」「組」などの漢字などが搭載されているミシンがあります。こちらも子どもの入園・入学グッズを手作りしたい方におすすめです。基本的にコンピュターミシンにしかない機能ですので、お探しの方はコンピューターミシン一択です。

押さえとは、ミシンの布が針と一緒に持ち上がらないように抑えるためのパーツです。基本押え・ファスナー押え ・裁ち目かがり押えなどさまざまです。基本的なものは元々付属していることも多いですが、上級者向けのものはオプションである場合があります。

また、ミシンの押さえは規格がさまざまで、各社共通ではありません。同じメーカー内でもシリーズによって使い回せないものも多く、特定の押さえが使いたいのに使えない場合もあります。どんな縫い方がしたいか具体的に用途が決まっている方は、しっかりパーツの対応もチェックしましょう。

手元を照らすライトはあって当然と思いがちですが、価格の安いミシンの中には非搭載機種もあります。そのため、マストでチェックするべきです。

照明の真下で作業する場合以外では、ライトがないと手元が暗く大変見づらいため、作業自体が遠のいてしまいます。失念しがちですが大切なチェックポイントです。

刺繍ミシンで刺繍を行う際には、生地を刺繍枠にはめ込んでしっかりと固定する必要があります。生地にたるみがあるときれいな刺繍にならないためです。生地の裏側に接着芯を貼ると生地の張りが強くなり、よりきれいに仕上がります。

また、刺繍中は模様が崩れるのを防ぐため、ものや手が当たらないように注意が必要です。刺繍ミシンの詳しい使い方はミシンの機種によって異なりますので、取扱説明書を確認しましょう。

刺繍ミシンでも、普通のミシンで使う糸を使用できますが、デザインの仕上がりの出来は変わってきます。普通の糸では光沢のないマットな仕上がりとなります。しかし刺繍糸を使うと、普通のミシン糸よりきれいに仕上げられます。ほつれにくく光沢があるので、見た目も美しいです。

ブラザーの一部の刺繍用ミシンはパソコンなどで作成したオリジナルのデザインを刺繍できます。必要なものはデータ変換用の専用ソフト「刺しゅうPRO 11」のみです。

具体的な手順としては「刺しゅうPRO 11」を購入し、作成したいデザインの画像データを刺繍用データに変換しミシンに送る形です。ただ変換するだけではなくモノクロやセピア調に色を調整したり、一からフリーハンドで刺繍デザインを作れるソフトになっています。

アプリで刺繍用のデータを作れる機種は現行1種のみです。ジャノメから発売されている『IJ521』はスマホとつながるスマートミシンがコンセプトの商品で、基本操作をスマホアプリから行えます。

操作用アプリとは別のデザイン用iPad専用アプリ「AcuSketch」で手軽にオリジナルの刺繍が楽しめます。ただし、iPhoneやandroidスマホにはインストールできないので注意が必要です。なお、この機種以外は現状日本でアプリからデータを取り込んで刺繍をできるミシンはありません。

刺繍用コンピューターミシンは高性能で便利ですがその分値が張る商品が多いです。そのため、短期的な使用ならレンタルするのもおすすめです。レンタルならすべてのアイテムが揃っている場合も多いので、ミシンの購入費だけでなく糸や針などの小物をそろえる費用も抑えられます。

すべてそろってレンタルできれば、届いたその日から使えるのも便利なポイントです。さらに比較的大型な刺繍用コンピューターミシンは収納も場所をとるため、収納場所をわざわざ確保しなくていい点でも、レンタルをおすすめします。

刺繍をより美しく仕上げるには、アイロンがあると便利です。刺繍以外にもパッチワークやキルトなど、いろいろな手芸で役立ちます。以下の記事ではアイロンの選び方やおすすめ商品を紹介していますので、参考にしてください。有名メーカーの製品やおしゃれなアイロンなどが盛りだくさんです。

今回はさまざまな刺繍ミシンについて紹介してきました。コンピューターミシンを導入すると、初心者でも簡単にさまざまな刺繍を縫えるようになります。メーカーごとに搭載されている機能やデザインは異なるので、比較しながら好みの刺繍ミシンを見つけてください！