ミシン油のおすすめ7選｜ミシン油とは？代用品や油をさす場所・さし方も！

小物から洋服までさまざまな作品を作れるミシンは、普段から使う方も、たまにしか使わない方もいると思います。しかし、ミシンを使用する方にとって共通して大事なのが、ミシンのお手入れです。ミシンのお手入れといわれても、きれいに保つくらいしか思いつかない方も多いです。

お手入れをしないで使い続けると動きが悪くなり、放っておくと最終的には使えなくなる場合もあります。そんなときに重宝するのが「ミシン油」です。ミシン油とは名称の通り、ミシン動きをよくするはたらきがあります。

初心者にとっては難しそうな内容ですが、ミシンのお手入れは掃除する場所や油をさす場所を覚えてしまえば簡単です。今回は、初心者でも簡単なミシン油のさし方を解説します。さらに、おすすめのミシン油や代用品も紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

ミシン油とは、べースオイルや添加剤油を成分としたミシン専用の潤滑油を指します。錆の防止や、購入当初のようなスムーズな動きを取り戻したいときに便利です。差さないで使用していると、中の部品が腐って動きが悪くなり、使用できなくなる場合もあります。

ミシン油（ミシングリス）はミシンの寿命を延ばしたり、ミシンのパフォーマンスを維持したりするために必要なアイテムです。メンテナンスの方法を覚えてミシン油を上手に活用しましょう。

ミシンを使用していると機械音が大きくなってしまうケースが多々あります。ミシンのトラブルとしてメジャーですが、原因は多数あります。

よくある故障ですが、原因は多岐に渡ります。1つ1つ確認する必要がありますが、部品の取り外しが怖い場合は修理に出しましょう。

ミシンを使用していると必ず起こるトラブルです。こちらも原因は多岐に渡りますので、まずは基本的なところから確認してください。

このトラブルは油切れの場合が多いです。ミシンの種類によって、油を差す箇所や掃除する場所が若干異なるので気をつけましょう。まず、天秤部や針棒に油を差し動作を確認してください。それでも改善されない場合は、中釜を外して掃除をしてから油を差し、送り歯や周辺の掃除もしましょう。

全回転釜の場合は釜に糸が食い込んでいる場合があるので、手で逆回転させて糸を取り、油を差しましょう。また、グリスが固まっている場合や、部品同士の焼き付きが原因の場合もあります。手に負えない場合は修理に出すのも1つの方法です。

基本的には、下糸のボビンが収まる内釜と外釜の間に油を差します。種類や構造によっては異なる場合があるので気をつけてください。説明書などで油をさす場所を確認しましょう。

ミシンの油のさし方は以下の通りです。

1. けがを防ぐため、ミシンの電源を切りプラグを抜く
2. すべり板・釜カバーを開き、ボビンを取り出す
3. 内釜と外釜に1滴ずつ油を差す

差す油の量は1滴で十分ですので、差し過ぎないように気をつけましょう。ただし、メーカーによって手順が違う場合もあるため、取扱説明書がある方はそちらをチェックしてから行いましょう。

ミシンに油を差す頻度は、ミシンの使用頻度によります。毎日長時間ミシンを使う方は毎日使用後に油を差しますし、週に1度少し動かす程度の頻度であれば月に1度差せば十分です。

自分の使用頻度に応じて毎日の使用後に差すのか、毎週末に差すのか、毎月差すのか決めましょう。ただし、動きが悪くなったり音が大きくなったり、不調の症状が出た場合は周期を気にせずに油を差してください。

メーカーやミシンの種類によって油を差す場所が違います。また、自分で油を差してはいけないミシンもあるので、必ず説明書を読んでから油を差してください。たとえば、ジャノメでは取り扱い説明書には油をさす場所の記載がなされています。

実際ミシンには糸巻き軸や糸巻きレバー付近に注油穴が設けられています。ところが、ジャノメの公式ホームページでは「一般的な水平釜の家庭用ミシンにはご自身での注油はしないでください。出荷時に十分注油してあります」と注意書きがあるので、判断できない場合はメーカーに問い合わせするのがおすすめです。

手芸店やホームセンターであれば、ほぼ確実に手に入ります。ミシン油の種類を豊富に取り扱っている店舗も多いので、使用しているミシンに合う物かどうか確認してください。すぐに使い切ってしまうものではないので、小さいミシン油でも十分です。

ホームセンターに行ける環境であれば、ミシン油はなるべくホームセンターで買うのをおすすめします。ノーブランドの物を使用すると調子が悪くなってしまう危険性があるので、しっかりしたものを使用しましょう。

ダイソーなどの100均でもミシン油を購入できます。基本的に潤滑油なのでそこまで性能に差はありませんが、先ほど説明したようにできるだけノーブランドの物を選ばないようにしましょう。

また、ダイソーでもお店によっては取り扱っていない場合があります。あらかじめミシンの状態が悪くなる前に購入しておいて、お手入れできるように備えましょう。

JUKIなど、純正のミシン油の使用を指定しているメーカーもあります。純正品の指定がある場合は、純正品を購入しましょう。一般のミシン油とは粘度などが異なるため、使用感に差が出ます。

お使いのメーカーの純正ミシン油があるか、取扱説明書やメーカーのオンラインショップで確認してみてください。

ミシンに差す油は基本的には専用のミシン油を使いましょう。ただし、緊急時など今すぐ使いたい場合にはベビーオイルや万能オイルなどでも代用可能です。

ミシン油の代替品を見つけるときのポイントとして、ギアなどの回転する部分の消耗を軽減して動きをスムーズにするために使うのを念頭に置いておきましょう。特に、回転速度の速いミシンには必要不可欠です。

動きをスムーズにする以外にも、酸化して錆ができてしまうのを防ぐ役割もあるので、蒸発しにくい点も大事なポイントです。詳しい代替品は下記で紹介しますが、これらのポイントを踏まえて使用してください。

ベビーオイルは大人から子供まで使用できる低刺激のオイルです。子供がいる家庭なら持っている方も多いベビーオイルも、ミシン油の代替品として使用できます。幅広い用途で使えるので、持っていて損はないです。

使用方法はミシン油と同じで、使用箇所に数滴差すだけで大丈夫です。油を差すときは大量に差さないように気をつけてください。ベビーオイルは100均でも購入できるので、コスパがいい商品です。

美容や健康にもいいとされるオリーブオイルも、ミシン油の代替品として使用ができますが、どうしても油が必要なときにだけ使うようにしましょう。理由として、酸化するオリーブオイルは長時間使用はできないからです。

植物性油なので時間が経つと酸化してしまう恐れがあります。オリーブオイルを差した場合は長時間使用を避け、使用した後は部品を洗浄し、オリーブオイルを完全に落としてから保管してください。

万能オイルも100均で購入できます。名前の通りさまざまな用途で使用できるオイルです。ほとんどのものがミシンに使えますが、商品によってはミシンに使用できない場合もあるので気をつけましょう。

使用用途が豊富で種類も多いので、ミシンに合うものを見つけやすいのも嬉しいポイントです。ただし、ミシンの使用中に油が飛び散って布に付いてしまう場合があるため、大量に差し過ぎないようにしてください。

美容保湿用オイルとして人気のオイルです。保湿性が高いとで有名なオイルですが、ミシン油の代替品としても活躍します。オリーブオイルとの違いは、長期保存ができるので部品を酸化から守り、錆びにくくしてくれる点です。

ただし、サラッとしたものが多いので油を差してからすぐには使用せず、いらない布などで油が漏れ出してこないかを確認する必要があります。すぐに使ってしまうと油が布に付着してしたり、飛び散ったりする可能性があります。

モリブデングリスは、ラジコンなどのギアの摩擦抵抗を軽減するためのグリスです。そのため、ミシンにも同じ効果を発揮します。チューブの形状も先端が細くなっていて差しやすいものが多いです。

ただし、油を差す場所以外に入ってしまうと故障の原因になる可能性があるので気をつけてください。また、布に付着してしまうと染みになって落ちなくなる場合があるので慎重に使用してください。チューブなので出すときに力を入れ過ぎないようにしましょう。

さまざまな用途で使用できる潤滑油「CRE5-56」はミシンには使わないよう気をつけましょう。すぐに蒸発するので潤滑効果が短く、効果が切れているのにそのまま使用すると金属同士の焼き付けの原因になります。最悪の場合、ミシンが故障する可能性もあります。

まずは、ミシン針の付け方が正しいか確認しましょう。ミシン針には表裏があるので気をつけてください。針の取り付け部分が丸い側が表で、平らな側が裏面になります。また、ミシン針が曲がっている場合があるので、ミシン針を正面や横から見て、少しでも曲がっていたら交換してください。

そのほかには、ミシン針でない針を使っている場合や、ミシン針が粗悪品のために縫えない場合があります。使用しているミシンに合ったミシン針を選んでください。

糸が釜に絡んでいる場合や、噛んでしまう場合があります。上糸の掛け方が間違っていたり、上糸が天秤から外れていたりするのが原因である場合が多いです。スリット天秤は外れやすいので気をつけてください。外れていたり間違っていたりする場合はもう一度掛け直す必要があります。

また、上糸調子が弱すぎる場合や効いていない場合があります。上糸調子を適正に合わせ、上糸調子にゴミなどの不純物が入っていないか確認してください。ボビンが合っていない場合や変形している場合もあるのでそちらの確認もしましょう。

針がすぐに折れてしまう場合は、使用している針が細い場合があります。生地の厚さによって針の太さを変える必要があるので気をつけましょう。

そのほかの原因として、針の取り付け方やミシン針の種類を間違えている場合があります。上記で解説したように、表裏は合っているか、使用しているミシンに対応した針なのか確認してください。

ミシン針の番手（上記の表の番号）と使用している糸が合っていない場合があります。針が細くなっていくほど対応した糸が少なくなるので、しっかり確認してください。また、上糸と下糸の種類が違う場合も調子が悪くなります。

そのほかに、布地とミシン糸が合っていない場合もあります。薄い布に対して太い糸を使用すると綺麗な直線にはなりません。針と糸の種類の確認は必須ですので、気をつけましょう。

メーカーやミシンの種類によっては油を差してはいけない場合があるので、気をつけてください。自分で油を差すと故障の原因になる場合があります。ミシンによっては、動作に必要な油はあらかじめ十分に塗布されていると謳っている商品もあるのでチェックしましょう。

動作に異常があった場合は自分で油を差すのではなく、販売店やメーカーに相談するよう説明書に記載されているミシンもあります。使用しているミシンはどのように対処すべきかしっかり確認してから油を差すか決めてください。

自分で油を差していいミシンでも、自力では手に負えない場合があります。そのときは販売店や専門店に相談するのがおすすめです。

ミシンは高価なので、長く快適に使いたいものです。そのためにも必要なお手入れをして、高いパフォーマンスを保つ必要があります。ミシン油でミシンのお手入れをして、裁縫の時間をより楽しく充実したものにしてくださいね。