ミシンの寿命はどのくらい？フットコントローラーは寿命のサイン？壊れにくいミシンも

愛用しているミシンが何年使えるのか気になる方も多いですよね。基本的にミシンの寿命は約10年といわれています。使い方や種類にもよりますが、中には30年以上使い続けている人も。一生モノといわれているミシンは少しでも長く使いたいものです。

しかし、壊れにくいと言われているミシンにも寿命があります。「ミシンが動かない」「変な音がする」といった症状が出てきたら寿命のサインかもしれません。ただ、実は本体ではなくフットコントローラーの寿命の場合もあるので、見極め方を知って安易な処分を防ぐ必要があります。

そこで本記事では、ミシンの寿命を知らせるサインや、3大メーカーから選ぶおすすめのミシン3選などを紹介します。また、ミシンを長く使うための日頃のお手入れ方法や買ってはいけないミシンなども紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

ミシンが動かない・縫えないといった場合は、寿命のサインである可能性を疑いましょう。このようなサインが出た場合、まずはコンセント部分がしっかりと差し込まれているか確認してください。差し込みが甘いと電気が通らないためです。

コンセントの差し込みに問題がなかった場合は、モーターの寿命が考えられます。モーターにははずみ車とモータをつなぐ「モーターベルト」というものが付随しており、モーターが動かない原因はモーターベルトの劣化や伸び縮みによる可能性もあります。

また、フットコントローラを使用している場合はフットコントローラーの寿命も疑いましょう。一度フットコントローラーを取り外して手元のボタンを操作してください。動けばフットコントローラーの寿命、動かなければ本体の寿命だと考えましょう。

手元のランプが付かない場合は電球切れの可能性が考えられます。しかし、電球を交換してもランプが付かない場合はミシン内部の基盤が故障しているかもしれません。基盤はミシンの動きを制御する本体の心臓部分です。

また、基盤が傷むとランプが付かない症状の他にも、急に電源が落ちたり動かなくなったりなどの症状がみられます。

時代と共にさまざまな種類のミシンが登場しているため、長く同じミシンを使い続けてきた人の中には「自分のミシンは古いから、修理してもらえないかも…」と不安になる方も。

実は「どんなミシンでも修理します」と宣伝する修理業者は多く、基本的に極端な壊れ方をしてなければ修理を受け入れてくれることが多いです。

ミシンの修理内容にもよりますが、基本的には1,000円～2.5万円が相場です。ここではよくある修理事例ごとの費用をまとめて紹介します。

【500円～4,000円の修理内容】

• 糸道案内キズ修正：500円～
• モータープーリー交換：1,500円～
• 注油処理：1,000円～
• 電源コード断線の修理：3,500円～
• 手元電球の交換/接続検査：2,000円～

【5,000円～1万円の修理内容】

• 速度調整/ボリューム交換：6,000円～

ただし、修理業者の中には適切でない費用を請求してくる悪質な業者も存在します。被害に遭わないためにも、2社以上の修理業者に見積もりを出してもらうなどして信頼できる業者に依頼しましょう。

修理をするには不具合の原因を突き止めることが重要です。修理の知識がない状態では、何が起こっているのか・どこから原因を探ればいいのかなど分からないことが多いです。

ミシンは精密機器なので、むやみに扱ってしまうと症状の悪化に繋がります。自分で修理ができれば費用はほとんどかかりませんが、ミシンを大切に使い続けるためにも専門業者へ相談すると安心です。

ミシンを使う頻度が少ない方は3万円以下のモデルを選ぶことが多いです。3万円以下のモデルで不具合が起こった場合は買い替えてしまうのがおすすめです。大きな理由として、修理費用が定価を上回る可能性が挙げられます。

また、高価なミシンに比べると耐久性の面でやや劣り、修理に出してもまたすぐに不具合を起こす可能性があります。何度も修理して費用がかさむよりも、長持ちするミシンを買ったほうがお得です。

2～4月は子どもの入園・入学シーズンです。手提げ袋の準備が必要になるため、ミシンを購入するご家庭が多くなります。この時期は販売店のミシンの仕入れ数も増えるため、販売価格が通常よりも安い場合が多いです。

さらに、購入を促すためのキャンペーンが行われるので、ミシンの購入におすすめのタイミングです。

まとまったお金を手にする夏と冬のボーナス時期は、多くの家電量販店が販売に力を入れます。冬の時期はクリスマスプレゼントや大掃除に必要なものを買おうと多くの人が家電量販店や通販サイトを見ます。そのため、歳末セールのように年間で1番大きなセールを打ち出している店舗が多いです。

ただし、目玉商品はすぐに売り切れてしまうことがあるため早めの情報収集が必要です。さまざまなミシンを比較したいときは、商品が豊富に揃っているセール開始のタイミングと同時に商品をチェックしましょう。

ミシンは「最新モデルを買えば間違いない」というわけではありません。中古のミシンの中には元値が高く性能のいいミシンも存在します。ミシンの種類によって機能は違うため、初心者であれば操作が単純なものを選ぶなど目的に沿って選ぶのがポイントです。

しかし、中古商品は色が変色していたり購入後すぐ壊れたりという事態も起こりかねません。ヤフオクやメルカリなど個人で出品されているものよりも、専門店で販売されている中古ミシンの方が安心して購入できます。

ミシンの販売店の中には、下取りや買取りをしている販売店も存在します。また、下取りではあらかじめ機種によって価格が設定されていることがありますミシンが壊れていても引き取ってくれることもあるので、処分前に相談してみましょう。

• 新しいモデルのもの
• 購入から年月があまり経過していないもの
• 大手メーカーのもの

上記のようなミシンは高値で買い取られる可能性があるので、下取りではなく買取りを利用しましょう。また、古すぎるミシンでも高価なアンティークミシン評価されることもあるので、1度査定してもらうのがおすすめです。

ミシンは小型家電リサイクル対象品であるため、自治体によっては粗大ごみや不燃ごみで出せない場合があります。お住まいの地域に小型家電回収ボックスが設置してあったり、ゴミの回収区分として「家電ゴミ」が設けられていたりすることがあるので、それらを通して回収してもらいましょう。

規定に沿わないと思わぬ発火トラブルになることもあるので、自治体にきちんと確認することが大切です。また、回収された小型家電は新たな形で私たち消費者のもとへ姿を見せます。環境を守るためにも処分方法には注意しましょう。

ミシンはホコリが溜まりやすいため、小まめに取り除く必要があります。溜まったホコリを放置すると、縫う際の糸にホコリがまとわりついてしまったり、ミシン油がホコリに付着して故障の原因になってしまったりすることがあります。

使用頻度の高い方は、最低でも月に1度ホコリを取り除きましょう。付属のホコリ取りや綿棒などで絡めとることができるので、細かい隙間までしっかりとお手入れを行ってください。

ミシンのスムーズでなめらかな動きにはミシン油が欠かせません。スムーズな動きを維持するためにも、定期的な注油を心がけましょう。油を差す量は1度に1〜2滴で十分です。ただし、ミシン専用の油以外は故障の原因になりますので使用を避けてください。

また、ミシンの種類によって油を差す場所が違ったり、最新のミシンでは油を差す必要がないものがあったりします。注油を行う際は説明書を確認してから行いましょう。

保管場所はミシンの寿命に大きく影響するので注意しましょう。ミシンは精密機器であるため、激しい温度変化や直射日光・湿気が多い環境には非常に弱いです。中でも気づかないうちに故障の原因になりかねないのが「湿気」です。

梅雨の時期以外でも「いつの間にか湿気が溜まっている」という場所が家の中にありますよね。湿気が多い環境に置くと、ミシンにカビやサビが発生し基盤を傷める可能性があるので、置く場所を変えたり湿気対策を行ったりするようにしてください。

次のようなミシンを選ぶのはやめておきましょう。「せっかく買ったのに使えない！」なんて事態にもなりかねません。

• 安価なトイ系ミシン
• 自動糸調子機能が付いていないミシン
• 厚物・刺繍など必要な機能がないミシン

買ってはいけないミシンについて、以下の記事でさらに詳しく解説しています。レベル別に適したミシンや買ってよかったおすすめのミシンもご紹介していますので、参考にしてください。

決して安価ではないミシン。愛着のある生活のパートナーとして大事にしていきたいですよね。ミシンは精密機器なので、ちょっとしたお手入れや使い方によって寿命は変わります。ぜひ今回紹介したお手入れ方法を実践して、ミシンを少しでも長く愛用しましょう。