初心者必見｜ミシン糸のセットの仕方・糸のかけ方の順番をわかりやすく解説

おうちで縫製作業をするのに欠かせない家電といえば、ミシンですよね。「高速で上下する針が怖い」「複雑な機械が難しくてよく分からない」など、苦手意識を持つ方も多いミシンですが、中でも多くの方が悩みがちなのが「糸通し」ではないでしょうか。

上糸のかけ方や下糸の巻き方など、一度は学校で習ったはずなのにやり方がよく分からないと悩んでいる方もたくさんいます。せっかくミシンが手元にあるのに、使い方がわからない・セットの仕方を覚えていないからとミシンを活かせないのはもったいないですよね。

今回は、ミシン使用者を悩ませる糸のセット方法や順番についてわかりやすく解説します。また、糸掛けしやすいハイスペックなミシンもご紹介しますので、楽しいソーイングライフのためにぜひお役立てください。

基本的にミシンのセットアップは「電源を切った状態」で行うようにしてください。また、お使いのミシンによって細かい手順は異なりますので、基本的な操作方法の例として参考にしてください。セットアップの大まかな手順は以下の通りです。

1. 下糸巻きで準備をする
2. 下糸をセット
3. 上糸をセット
4. 上糸を針に通す
5. 下糸を引き上げる

工程が多いわけではなく慣れてしまえばそう難しいものではないので、ぜひこの機会に習得しましょう！

ミシン糸をミシンにセットする前に、下糸用にミシン糸をボビンに巻く作業が必要です。ボビンにすでに糸が巻いてある場合はこちらの工程は必要ありません。下糸巻きの手順を下記にまとめているので参考にしてください。

1. ミシン右上部にある下糸巻き軸にボビンをセットする
2. 同じく右上部にある糸たて棒にミシン糸（糸こま）をセットする
3. 糸端をもち、ミシンの左上部にある糸案内に糸をひっかける
4. ボビンに手で糸を何周か巻き付ける
5. ミシンの電源を入れ、スタートを押すと下糸巻きがはじまる
6. 巻きつくスピードが遅くなってきたらストップする

下糸巻きは糸のセットの前に欠かせない工程ですので、しっかり用意しましょう。

下糸のセットにはとくに難しい工程はありません。なお、下糸巻きを行った場合ミシンの電源を切ってから始めてください。

1. 針台の中央にある内釜に糸がでる方向が反時計回りになるようにボビンをセット
2. 糸を10cmほど引き出し、内釜のふちにある溝にひっかける
3. ひっかけた糸をミシンの奥側に引き出す
4. カバーをかぶせればセット完了

上糸のセットは、ミシンガイドに記載されている場合が多いです。基本的にガイド通りに通せば問題ありませんがミスをしやすい工程もあります。

1. 押え金（押えレバー）が上がっているか確認
2. 糸こまから糸を引き出しミシン上部の糸案内にひっかける
3. ミシンの記載の通り溝に沿わせてひっかけていく
4. ミシン手前の上部にある天秤に右から左の方向で糸をかける※
5. 真っすぐ糸を下ろし、針の上部にある糸掛けに糸をひっかける

※天秤が上に出ていない場合、ミシンの右側にあるはずみ車（プーリー）を手前に回し天秤を上の方に持ってきましょう。

この作業の中でよくミスが起こりやすいのは④の天秤への糸掛けです。これに失敗するといざ縫い始めようとしたときに異音がしてうまく縫えません。この異音は故障ではないので焦らずに上糸のセットをやり直してみましょう。

上糸を針の上部にある糸掛けにかけたら、あとは針に糸を通すのみです。ミシンには手動で糸通しを行うものと糸通し機能がついているものがあります。手動で行う際でも手前から奥に向かって糸を通せさえいれば問題ありません。針に上糸を通したら10cmほど引き出しておきましょう。

最後に下糸を引き上げます。引き上げ方の手順は以下の通りです。

1. 針に通した上糸を軽く持つ
2. ミシン右側にあるはずみ車（プーリー）を糸を持ってまま手前に一回転する
3. 針が上がってきたら上糸を軽く上に引き上げる
4. 下糸が上糸に引っかかってくるので引っ張り出す
5. 下糸を引き出したら上糸を押えの下に通し下糸とともに奥に引き出す

これでミシンのセットアップは完了です。電源を入れてスタートボタンを押せば、このまま直線縫いをおこなえますよ。

セット以外にもちょっとした気をつけたいポイントが2点あります。1点目は、糸調子です。表も裏も縫い目が一定になるようにバランスを見て正しい糸調子を保ちましょう。

2点目は、針目の大きさです。基本的に普通布は1cmに4目（1目あたり2.5mm）縫いますが、生地が厚ければもっと大きく、薄ければ小さく縫います。不安な方は試し縫いを行って確認するのをおすすめします。

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色展開も豊富で、基本的な使用におすすめの12色などのセット販売もされています。初めて糸を買おうと考えているけれど、どれから揃えればいいかわからない方には、こうしたセットの購入もおすすめです。

ミシンの糸のセットのやり方はお分かりいただけたでしょうか。せっかくミシンを持っているなら使わなければもったいないですよね。ぜひ糸のセット方法をマスターしてミシンを活用した手芸を楽しんでください。